インプラント治療とは、虫歯や歯周病、外傷などで歯を失ったところにインプラント（人工の歯根）を埋め込み、その上にアバットメントと被せものをして歯を補う治療法です。

歯を失ったところを放置すると、隣の歯が倒れこんできて噛み合わせが乱れるため、できるだけ早く歯を補う必要があります。

インプラントは入れ歯と比べて噛む力が強く、天然の歯と同じようにお手入れができるため、長く快適にお使いいただけます。

インプラント治療後は、定期的に歯科衛生士による歯のクリーニングを受けて、インプラント歯周炎を防ぐことが大切です。

また、よく噛めるインプラント治療を実現するには、歯科技工士が作る精巧な被せものが欠かせません。このように、インプラント治療は歯科医師と歯科衛生士、歯科技工士の連携が必要です。

当院では、インプラント治療に関わる全てのスタッフが協力して、患者さまに快適にお使いいただけるインプラント治療と予防歯科医療をご提供いたします。

インプラント治療は外科手術が必要なため、一般的な歯科治療と比べてリスクが多い治療法です。そのため、精密かつ適切なインプラント治療ができるように、次のポイントを守って治療計画を立案しております。

• 基本事項を守る
• 噛み合わせの安定を目指す
• 無理のない設計と計画
• インプラント治療の適用の可否を事前に十分に確認する
• 精度が高い治療をする
• 術後管理を徹底する

当院では、患者さまのライフスタイルやご予算、通院の可否、ご希望などを踏まえて、複数の治療計画をご提案いたします。

また、質問への丁寧な回答やわかりやすい説明など、納得して治療法をお選びいただけるように対応いたしますので、まずはお気軽にご相談ください。

インプラント治療は費用が高く、治療期間が長いため、メリットやデメリット、費用などを十分にお伝えしたうえで、患者さまに判断をお任せしております。

ご理解とご同意をいただかずに治療を始めることは一切ございませんので、どうぞご安心ください。

当院では、患者さまに適したインプラントをご提供できるように、信頼性が高いインプラントを複数ご用意しております。

また、かかりつけ医が変わっても継続的にメンテナンスを受けていただけるように、大手メーカーのインプラントをご提供しておりますのでご安心ください。

インプラント治療では、顎の骨にインプラントを埋め込むため、顎の骨に一定以上の厚みがなければ行えません。歯周病の進行や抜けた歯の放置などが原因で、顎の骨が減少します。

当院では、1人でも多くの方にインプラント治療を受けていただくために、顎の骨を増やす治療を行っております。

サイナスリフトは、上顎にある上顎洞（じょうがくどう）に穴を開け、粘膜をはがして持ち上げたスペースに人工骨や自分の骨を移植することで、骨の厚みを増やす治療です。

インプラントを固定できるほどの骨が残っている場合は、サイナスリフトとインプラントの埋入を同時に行えます。しかし、1～2mmと少ししか骨が残っていない場合は、先にサイナスリフトで骨の厚みを増やしてからインプラント治療を行います。

この場合、治療期間が約4～6ヶ月延びるため、顎の骨の厚みが足りないことが不安な方はお早めにご相談ください。

ブロックグラフトは、骨の幅と高さが足りない骨に、「下顎からブロック型に採取した骨」をスクリューで固定する方法です。

すき間ができた部分には、骨補填剤をつめて吸収性の保護膜で覆います。
骨を採取したところは、時間の経過とともに骨が元に戻りますのでご安心ください。

インプラント治療に使用する素材や技術は日々進化しています。

近年の報告では、95%ものインプラントが10年以上使用できているとされており、インプラントは長持ちする治療法と言えます。インプラント治療をさらに長持ちさせるには、定期的なメンテナンスが必要です。

インプラントと歯周組織を健康に保つことで、長く快適にインプラントをお使いいただけます。 もし、インプラント周囲炎が悪化してインプラントが脱落しても、再びインプラント治療を行える可能性があります。

しかし、骨の吸収が進行していると、骨の厚みが不足していることでインプラント治療を受けられない場合がありますので、やはり日々のメンテナンスでインプラントの品質を保つことが大切です。