オリオン歯科 アトラスブランズタワー三河島クリニックです。
今日は、歯周病と肥満との間に可能性として存在する関連性について説明します。
これまでの研究から、「肥満が歯周病を悪化させる可能性があり、また歯周病が肥満を促す可能性がある」という説が提唱されています。
『肥満が歯周病を助長する?』
九州大学による調査から、20~59歳の成人においてBMI値が高いほど歯周病の発生率も高いことが示されました。
具体的には、BMIが20未満(痩せ形~標準)の人を基準にすると:
・BMIが20~25未満(標準)の人は【1.7倍】
・BMIが25~30未満(肥満度1)の人は【3.4倍】
・BMIが30以上(肥満度2以上)の人は【8.6倍】
と、BMIの増加に伴い歯周病のリスクが高まることが確認されました。
※BMI(Body Mass Index)は「体重(kg)÷身長(m)^2」で計算される体格指数です。
『歯周病が肥満を誘引する?』
歯周病菌が産生する炎症性物質(LPS)をマウスの体内に投与した実験では、肝臓と脂肪組織への脂肪の付着が促進され、マウスの体重が増加しました。
さらに、高脂肪食を提供すると、肥満の進行が加速しました。しかし、炎症性物質を投与せずに高脂肪食を提供したマウスでは、体重の増加は観察されませんでした。
この結果が人間にそのまま適用できるとは言えませんが、歯周病菌の炎症性物質は血流に絶えず移行するため、同様の影響を人間にも及ぼす可能性を排除することはできません。
少しでも役立つことがあれば、幸いです。
本日もお読みいただき、ありがとうございました。
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